鹿男あをによし
[第3話]
01/31放送

話をする鹿に「しるし」を付けられた小川(玉木宏)は、朝、歯磨きをしながら、ふと見た鏡の中の自分の顔が鹿になっていることに驚く。

道子(綾瀬はるか)や福原(佐々木蔵之介)と顔を合わせても、小川の顔を見ても驚かないことに気付かないらしい――自分だけ、顔を鹿に見えるようなのだ。

「しるしを見て気が変わったら、公園に来い!」

朝、朝食を食べるのも早々に、小川は再び喋る鹿と会いに行った。そこで、顔を元に戻してほしいと頼む。
すると、鹿は、「すべてが終われば願いをひとつ叶えてやるから、鼠から「サンカクと呼ばれる目を取り戻せ」と改めて命令するのだった。
まったく、想像ができない小川は、「目」がどんなものなのか、なぜそれが「必要」なのか、どうして「鼠が奪う」のか、そして、鹿が「何者」なのか教えてほしいと、鹿に質問をした。

――しゃべる鹿は、語りはじめる。小川はそれをジッと聞いていた。

女子高に戻った小川は、窓に映った自分の「鹿顔」が気になってたまらない。そればかり気にしているので、堀田イト(多部未華子)が欠席していることも、気付かないのか気にならないのか、うわの空だった。

とにかく、その「サンカク」を取り返さねばならない。鹿の話から、「サンカク」をもっているはずの教頭・小治田史明(児玉清)を小川は訪ねる。ところが、「サンカク」は修理に出されていて、小治田は今、持っていないというのだ。

一方の堀田はその頃、イトは学校の門の前でため息をついていた。

放課後、小川は京都で京都女学館のマドンナ・美栄(柴本幸)と会い、そして「サンカク」の修理場所を尋ねる。美英は、大阪女学館の南場(宅間孝行)が、「修理には大阪で出す」と話していた、と教えてくれた。

下宿に戻った小川はテレビで「富士山に数センチの膨張が確認された」と報じるニュースを観る。「多発している群発地震や噴火との関連が懸念される」という話に、小川は、いつになく真剣だった。真剣というよりは、怯えるといったほうが近いような…。

翌日の朝、小川はシカに会いに行った。実は、小川は美栄の話と、道子のうんちくから、ネズミの運び番の見当がついたのだ。小川はシカにサンカクを大阪に行って盗むと話す。小川の話を聞いて、シカは考え込むように黙り込んだ。

小川は、南場が修理に出したという店に忍び込んだ。ところが、店長と南場に捕まってプレートを取り返されてしまう。

途方にくれた小川は、道子に事の顛末を話し始める。ところが、道子は小川が妄想に苦しんでいると誤解するのだった…。

「三角を取り返すなんて、無理だよ…」小川が諦めていると、道子は「大和杯で優勝すればいいです」と小川を励ますが、出場選手が1人足りないなか、絶対無理だと小川は肩を落とす。

そこへ入部したいとやって来たのが…イトだったのだ。さっそく、防具を付けて練習するイトを見た小川と道子は驚く。彼女は、剣道がとても強かったのだ――。

「大和杯で、優勝したいんです」イトは力強く言った。

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キャスト
小川孝信 / 玉木 宏(タまき・ひろし)
大学の研究所に勤めるが同僚とのトラブルで・・・
藤原道子 / 綾瀬はるか(あやせはるか)
新米教師。担当は歴史なだけに歴史が絡んだ・・・
堀田イト / 多部未華子(たべみかこ)
小治田史明 / 児玉清(こだまきよし)
福原重久 / 佐々木蔵之介(ささきくらのすけ)
鼠(声) / 戸田恵子(とだけいこ)
鹿(声) / 山寺宏一(やまでらこういち)
溝口昭夫 / 篠井英介(ささいえいすけ)
大津守 / 田山涼成(たやまりょうせい)
佐倉雅代 / 藤井美菜(ふじいみな)


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