風のガーデン
[第9話]
貞美（中井貴一）に会いにキャンピングカーに出かけた貞三（緒形拳）は、車内の様子から、貞三が重大な病に罹っていることを悟った。寝ている貞美を起こさないように、そっとキャンピングカーを離れる貞三。12/04放送
貞三は貞美の病気を確認するために、札幌の水木（布施博）の病院を訪ねる。水木の話から貞美がすい臓癌を患っていて、年を越せるかどうかの余命しか残っていないことを知る。
ショックを受けた貞三は、どうしていいかわからず、義姉の春江（草笛光子）を訪ねた。そんな貞三に春江は「すぐに家に呼び戻してあげなさｋ」と助言する。
その頃、貞美は岳（神木隆之介）と一緒にガーデンにいた。岳が花言葉を教えてくれるが、それらは貞三が作った花言葉で、ルイ（黒木メイサ）や岳、そして命を絶った妻・冴子のことに触れた花言葉だったが、貞美のことを表す花言葉はひとつもなかった。寂しさを覚える貞美…。
岳と別れた後、貞美が森の中でエゾエンゴサクの球根を掘り出していると、修（平野勇樹）があらわれる。そして、「ルイをオレにください！」と頭を下げた。そんな修の行動に驚く貞美だったが、「本人に交渉しなさい」告げる。すると、修は深々と頭を下げて、喜んで去って行った。
翌日は富良野に台風が接近していた。貞三は自室で、貞美が病気であることをルイに告げる。そして、貞美と和解して、自宅に帰って来てもらおうと思っていることを話した。また、岳には貞美の正体を伏せておこうと話し合う。台風が近づき風雨が強くなるなか、ルイは家に岳がいないことに気付く。慌てて探しに行くと、岳は花を守ろうと、強い風雨のなか、ガーデンで必死に作業をしていた…。
それから何日かして、エリカ（石田えり）も貞美が癌で年内持たないことを知る。エリカは生前葬を開いたことを後悔し、貞美のキャンピングカーを訪れる。エリカと貞美がキャンピングカーの前で話していると、そこへ貞三があらわれた。慌てて立ち去るエリカ…。
すっかり固まってしまった貞美だったが、そんな貞美に貞三は優しく言葉をかけた。貞三はルイと岳から引き離してしまったことを誤った。父・貞三の言葉を聞いた貞美も自分の無責任さを謝る。病気のことを水木に聞いたことを告げた貞三は「治療に役立つかもしれないから」と、家に帰ってくるように話す。その言葉に貞美は「少し考えさせてほしい」と答えるのだった…。
「生きている間にやっておきたいことはないか」と聞かれた貞美は、「ルイと一緒に腕を組んでバージンロードを歩きたかった」と話す…。
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第1話
東京のとある医大病院で麻酔科医として働いている。
麻酔学界では凄腕の権威として全国でも有名である。
しかし、実は末期ガンを抱えている。
誰にもこのことは教えていないものの日々不安にかられている。
貞美の娘。
イギリスで本格的にガーデニングを学んだ経験があり、日本に帰ってきてから自宅に誰もが目を奪われる庭を作り上げた。
貞美とは音信不通である。
貞美の息子。
知的障害を抱えているものの、他の人と比べて音感や記憶力に優れている。
貞美とは音信不通である。
貞美の父。
富良野で訪問医として働いている。
貞美が北海道を離れてから2人の子供の面倒を見ている。
貞美と同じ病院で働く看護師長。
かつて貞美と関係があったという噂が病院内でも流れている。
政財界を揺るがす株不正取引の黒幕の一人。
その正体は謎に包まれている所が多い。
歌手としてのデビューを目指している女性で22歳。
歌手になる為の勉強として、現在がホテルのラウンジなどで弾き語りをしている。
そんなある日、喉の治療で通った病院で担当してくれた医師・貞美に恋心を抱いてしまい…。
二神達也の娘で現在23歳。
両親が離婚し、それからは父親に会えない日々が続いていたが、そんな父が病気を患っていることを知って病院を訪れる。
貞美の幼なじみで現在44歳。
昔から貞美に好意を抱いていた。
二度の結婚と離婚を経験しており現在は独身の身。
実家の理容室を継いで生計を立てている。
貞美の大学時代の同級生で現在45歳の男。
札幌で開業医として働いており貞美のガンを診断した医者である。
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