恋して悪魔～ヴァンパイア☆ボーイ～第1話あらすじ完全版

恋して悪魔～ヴァンパイア☆ボーイ～

[第1話]

07/07放送

「人間界は我々のエサでしか過ぎない」。
夜の大都会、高層ビルの屋上で女性を抱きかかえながら笑う男は、そうはき捨てた。

学級委員の優等生・香織（桜庭ななみ）は、クラスの後方の出入り口に見知らぬ男子を見つける。黒いパーカーのフードを深々とかぶるその少年は、じっと教室内を見つめていた。怪しくも美しい少年。
担任の夏川真琴（加藤ローサ）が教室に入ってきたので香織がそちらに視線を移し、再び、男子のいた入口を見ると、少年は姿を消していた。

夜、真琴は、雨の中を傘もささずに歩道橋に座っている少年を見つける。腕には深い傷を負っているようだった。少年が自殺をしようとしているのかと思い、声をかける真琴は、少年の顔を見てハッと息を呑む…。

翌日、真琴が担任をしているクラスに、黒宮ルカ（中山優馬）が転校してきた。真琴が見たのはルカだったのだ。ルーマニアからやってきたというルカの美しい姿に、クラスの女子は夢中に！
ルカには女を惹き付ける力があるようだった。

その頃、真琴は、副理事長で真琴の恋人・雅之（姜暢雄）に、ルカが自分の初恋の人にそっくりだと告白していた。同時に、真琴はルカに怪しげな影を感じていた。昨日、雨の中で遭ったときには腕にケガをしていたのに、既にケガは治っている。常に、深々とフードを被り、日差しの下では真琴が落とした赤い日傘を愛用している…。

ルカは、クラスにも、日本の社会にも、馴染めないでいた。
ルカがひとりになると、カイト（近藤真彦）という男性が現れる。そして、馴染めずにいるルカに「早く、運命の女を選ぶよう」に語りかけた。彼の口元には牙が生えていた。
ルカの正体はヴァンパイア〔吸血鬼〕だったのだ。ヴァンパイアは「血を吸いたい！」と思う女に出会って、初めてヴァンパイアの証・牙が生えるのだという。人間の生き血を吸うことで、ヴァンパイアは永遠の若さと美貌を得られると、カイトはいう。

人間の血を吸ったことのないルカには牙がない。ルカは〔証〕を求めて、人間界・日本にやってきたのだった。

ルカは、ラーメン店『しんじょう』を経営する二朗（伊東四朗）の家に居候していた。遠い親戚としてやってきたのである。
二朗も敦子（堀内敬子）も、敦子の息子・将太（森本慎太郎）も、ルカが好きでとても可愛がるが、ルカは、それがうっとうしくて仕方がなかった。
それ以上にルカを悩ませたのは、『しんじょう』にたくさんストックされたニンニクの存在だった。『しんじょう』名物の餃子のにおいは、ルカにとってたまらなく苦痛なものだった。

「なんで、ここなんだよ…」。

早く〔運命の女〕を見つけて人間界を去りたかったルカは、翌日から、積極的に〔運命の女〕探しを始める。

まず、ルカが目をつけたのは、香織だった。しかし、襲いかかろうとしたときに工事現場のフェンスが崩れてルカと香織を直撃。ルカの試みは失敗する。
さらに、ケガをして保健室にいるルカを見舞いに来た女子に襲いかかることを試みるが、牙は一向に生える気配をみせなかった。

人間の世界にうんざりとしていたルカは、カイトの館を訪ねる。
元の世界に戻りたいと訴えるルカに、カイトは、「ヴァンパイアは人間界に降りたら最後、牙が生えなければもとの世界に帰ることはできない」と、ルカを突き放した。

夜、帰る場所を失ったルカは、音楽室にいた。
ルカを見つけた真琴は落ち込むルカを励ますが、ルカは「人間なんて16歳まで生きれば十分だ。死ねるものなら死んでみたい…」と言葉を吐く。
それを聞いた真琴はルカの頬を思い切り叩く。真琴は16歳の頃に亡くなった初恋の人のことを思い出してしまっていたのだ。
ルカは静かに音楽室を出て行った。

「…私が悪い」。

真琴はルカを探しに、夜の街を走った。すると水辺にたたずむルカの姿が…。

「死なないで！」真琴はルカを抱きしめた。
次の瞬間、バランスを崩した2人は水中に転落するが、2人とも水面に顔を出す。
ホッとした真琴。するとそばで噴水が上がる。
噴水を見て喜ぶ真琴。その姿を月が照らし出した。

すると…。ルカに異変が!?

ルカの口元には、2本の牙が生えていたのだ!!

09/08 第10話

09/01 第9話

08/25 第8話

08/18 第7話

08/11 第6話

08/04 第5話

07/28 第4話

07/21 第3話

07/14 第2話

07/07 第1話