オトメン(乙男)
[第3話]
08/15放送

剣の腕前は一級品! 剣道部主将の飛鳥(岡田将生)にも怖いものがあった。
それは――幽霊だ。おまけに暗闇も大嫌いだった。

そんな飛鳥が内心恐れている日がある。それが剣道部の校内強化合宿だった。
学校には“銀百合伝説”という古くからの伝説が語り継がれていて、剣道部の合宿期間中が、まさに「学校に幽霊が出る」と言い伝えられている期間なのだ! 
合宿で学校に宿泊するのを飛鳥は密かに恐れていた。

そんな飛鳥の様子に気づいた充太(佐野和真)は、飛鳥のためにリョウ(夏帆)に、合宿期間中だけマネージャーをしてくれるように頼む。リョウは喜んで引き受けた。

合宿当日。飛鳥が登校すると校庭の庭先に樹虎(市川知宏)いた。彼は庭が荒れ果てているので、この休み中に庭をきれいにするという。そんな樹虎は庭先の雑草の中に“石碑”を発見する。そこに刻まれた名前から推測するところ、飛鳥の親戚のものではないかと樹虎は考えた。

飛鳥が宿泊室に行くと、合宿の準備をする部員の中にリョウの姿が…。
合宿期間中だけリョウが剣道部のマネージャーをやってくれるという話を聞いて、飛鳥は内心胸をときめかせていた。

そんな中、大和(瀬戸康史)が、古い剣道部の写真を見つける。白黒の写真には飛鳥によく似た男が写っていた。

部員たちが稽古場に向かうと、道場には多武峰(木村了)がいた。何でもリョウの父・猛(高田延彦)に誘われて銀百合学園に転校し、剣道部に入部したらしい。多武峰が剣道を始めたことを飛鳥は喜ぶが、多武峰はライバル心むき出しだった。

そのとき、飛鳥の竹刀が縦に裂いておかれていた。「誰がやったんだろう?」「きっと相当の恨みがあるんだろうな」と部員たちは口々に言いながら峰一を見るが、どうやら多武峰の仕業ではないらしい。

練習中も、飛鳥は耳鳴りに襲われたり、女の人に肩をつかまれたりと、不可解な出来事が続いた。「気のせいだよな…」と自分に言い聞かせながら風呂に入っていると、また耳鳴りが…。
気配を感じて思わず飛鳥が悲鳴をあげると、それを聞きつけたリョウが浴室の扉を開けた。
「大丈夫ですか?」リョウの問いかけに「大丈夫」と答える飛鳥だったが、実はそれほど大丈夫ではなかった。飛鳥が自分の手を見ると、そこには女の人の長い髪の毛が絡まっているではないか…。

合宿中、何人かの剣道部員が女の幽霊を見たという。青白い顔をした女の幽霊は「探しているのはあなたじゃない…」と耳元で囁くらしい。

翌日には、飛鳥を目がけて植木鉢が落ちてきた。これはただ事ではない…。
いよいよ剣道部の合宿を中止しようとしたとき、リョウが「やっつけましょう!」と飛鳥に声緒をかけた。

飛鳥は荒れた花壇のなかに埋もれるように建っていた“石碑”が気になっていた。
ちょうど飛鳥の母親がやってきたので、石碑に刻まれた人物について知らないか尋ねると、この石碑は飛鳥の祖先だとわかった。

飛鳥の祖先も銀百合学園に入学し、剣道部に所属していたのだそうだ。
その当時、まだまだ高校生の男女交際など認められていなかった頃、祖先には好きな女の子がいたという。ふたりは告白をしたわけでもなかったが、周囲で「ふたりは交際している」「女の子が妊娠した」などの噂が盛り上がり、ついに、両家の両親までもが介入してくる事態となった。
夕方、その女の子が1人で教室にいると、突然、女の子の父親がやってきて、娘の言い訳も聞こうともせずに腕をつかんで強引に家へ連れて帰ろうとした。女の子は激しく抵抗すると――勢いあまって、4階の校舎の窓から外へと滑るように落下して事故死してしまったそうだ。
そんな不幸な出来事があり、飛鳥の祖先はずっと女の子を忘れないようにと“石碑”を残したらしい…。

夜、飛鳥とリョウは幽霊を退治するために4階へと向かった。
すると飛鳥に耳鳴りが…気づくとリョウに女の子が憑依して、飛鳥の首を手で絞めていた。

その後、気を取り戻した飛鳥はリョウに憑依した女の子の幽霊と、飛鳥の祖先の男子生徒について話をする。女の子は飛鳥の祖先のことが好きだったという。事故死以降、毎年、この時期になると飛鳥の祖先を探して学校に現れていたという。

「そろそろ成仏しなければいけないとは思っているんだけどね…」

その幽霊の女の子は、飛鳥の祖先の気持ちが知りたかったらしいのだ。
それを聞いた飛鳥は、リョウに憑依した女の子をご先祖が建てた“石碑”の前へ連れて行った。

「あなたのことがずっと好きだったみたいですよ。それで忘れないように石碑を建てたそうです」飛鳥の言葉を聞いた幽霊の女の子は別れを告げると、リョウの体から抜けていった…。


「人間の人生なんて短いんだから、ちゃんと気持ちを伝えなさいね!」

幽霊の女の子の声が飛鳥の胸に響いていた…。

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キャスト
正宗飛鳥 / 岡田将生(おかだまさき)
銀百合学園2年A組の男の子。
9月6日生まれの乙女座で血液型はA型。
正宗インターナショナルの御曹司である。
柔道初段、空手2段の有段者であり、
剣道では全国制覇を果たしている成績優秀な剣道部主将。
もちろん学校内でもモテモテで「男の中の男」と女の子の間で評判の美男子。
しかし、そんな飛鳥には誰にも言えない秘密があった!
実は飛鳥の趣味は料理や裁縫。
苦手なものは暗闇、ヘビ、カエル、怪談。
好きな色と言えばブルーよりピンクを選ぶ“女の子っぽい男子”通称「オトメン」なのである。
都塚りょうと出会い恋をしてしまったことで、乙女心が燃え上がる。
都塚りょう / 夏帆(かほ)
銀百合学園高校にやって来た転校生の女の子で、
飛鳥が一目惚れするほどの超美少女(天然)。
血液型はO型。
正義感の強い真面目な性格で、その可愛らしい容姿とは裏腹に趣味思考はかなり男性的。
カツアゲをしていた不良に挑みかかっていった所を飛鳥に助けられた。
父親に鍛えられた武術の腕前は、猛獣と格闘できるほどらしい。(特技はハイキック)
男らしさと乙女らしさを兼ね備えた飛鳥をすごい人だとリスペクト。
飛鳥を守ってあげたいと思う気持ちが、果たして恋愛感情に変わるのか…?
多武峰一 / 木村了(きむらりょう)
飛鳥のライバルで、金原学園の2年生。
昔は剣道をやっていて、かなりの腕前だったようだ。
ある出来事から不良とつるむようになった。
意外な特技があるという…。
有明大和 / 瀬戸康史(せとこうじ)
銀百合学園1年で、飛鳥の後輩。
飛鳥のことを先生と呼び慕う。
女の子に見間違えるほど可愛らしい容姿で、キラキラしている。
本人はそれがコンプレックスらしい。
橘充太 / 佐野和真(さのかずま)
銀百合学園2年A組で飛鳥のクラスメイト。
女癖の悪いプレイボーイとして有名。
実は幸花ジュエルというペンネームの、売れっ子漫画家である。
飛鳥とりょうをモデルに「らぶちっく」という少女マンガを描いている。
もちろん本人たちには内緒。
マンガのため、何かと2人に付きまとう。
花沢夢子 / 柳原可奈子(やなぎはらかなこ)
銀百合学園2年A組、飛鳥の担任教師。
ハイテンションでおしゃべりな、教師らしくない教師。
常に生徒たちの言動にツッコミを入れる。
かなりの頻度で携帯電話で話し中。実は…?
城之内ミラ / 鶴見辰吾(つるみしんご)
少女マンガ界での有名人。
実は武道家だった。
数年前「俺は、本当は女になりたかったんだ―!」
と言いニューハーフになった飛鳥の父・正宗主水乃介がこの人。
正宗浄美 / 山本未來(やまもとみらい)
飛鳥に、『男の子は男の子らしく』と言い続けている母親。
財閥・正宗インターナショナルの総帥で、銀百合学園の理事長を務める。

都塚猛 / 高田延彦(たかだのぶひこ)
りょうの父で、警官。
警視庁武術師範である。
りょうを厳しく育てた。
チャラチャラ・なよなよ男は大嫌い。
警察剣道大会で10年連続優勝という経歴の持ち主。
やがて銀百合学園剣道部コーチに。
黒川樹虎 / 市川知宏(いちかわともひろ)
銀百合学園2年A組。華道部である。
自称・花の伝道師と言ったりする、ミステリアスな雰囲気の持ち主。
学園内に「秘密の花園」がある。
話している時に、度々花言葉を添える。
小針田雅 / 桐谷美玲(きりたにみれい)
銀百合学園3年。
ずばり、お嬢様である。
成績優秀な万能タイプ。
男は誰でも自分が好きだと思いこんでいる。
飛鳥に接近の予感!?

橘久利子 / 武井咲(たけいえみ)
銀百合学園1年で、充太の妹。
しっかり者である。
幸花ジュエルのマネージャー的存在。


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