オトメン(乙男)
[第11話]
10/27放送

剣道部の練習は一層の熱気を帯びていた。もうすぐ全国大会だからだ。昨年に続き、優勝を目指す飛鳥(岡田将生)。飛鳥の取材にマスコミがたくさんやってきた。飛鳥は“イケメン剣士”として人気なのだ! ところが、そのインタビューに答えているのは、なぜか磯野(澤部佑)…。うるさい外野にイライラした多武峰(木村了)は「散れ!」と一喝する。

一方、「学園から“オトメン”はいなくなった」と報告を受けた浄美(山本未來)。しかし、心のモヤモヤがなぜか晴れない。そのとき、浄美は飛鳥のつくったカレーが元夫の作ったものと似ていたことを思い出し、飛鳥が“オトメン”ではないかと疑うようになる。

そんななか、充太(佐野和真)はイライラ…。飛鳥とリョウ(夏帆)の仲に進展がないからだ。充太は飛鳥に、“2人の関係は恋人同士の関係でなく、ただの友達関係だ”とアドバイスし、告白するよう促した。充太の言葉を聞いた飛鳥は考えるが…。

一方、飛鳥の母・浄美は、飛鳥のお見舞い話を進めていた。

ある日、浄美は飛鳥の部屋をノックする。編みぐるみを作って“オトメン”を満喫していた飛鳥は大慌てでぬいぐるみを隠すが、ぬいぐるみが1個残っていて見つかってしまう。ドキドキする飛鳥だったが、浄美は“女の子のファン”からのプレゼントだと解釈したようだった。

浄美は飛鳥に「恋愛なんて幻想」と話す。自分が元夫に捨てられたトラウマがあるのだ。そんな浄美は飛鳥に「明日、フィアンセに会いに行く」と、突然、話し始めた。寝耳に水の飛鳥はびっくりだ。

別の日の放課後、リョウは飛鳥を呼び止める。何かを話そうとしたとき、そこに浄美が現れた。これから“飛鳥のフィアンセ”に会いに行くのだ。

フィアンセの名前は、咲山入香(菅野莉央)。咲山家と正宗家は長い付き合いの取引先だった。

じつは、飛鳥たちの後を充太がつけていた。何とか咲山家の庭に忍び込んだ充太は、飛鳥と入香の雰囲気が許せない…。その時、飛鳥の携帯電話に城之内ミラ(鶴見辰吾)から連絡が入る。ミラは『ラブチック』のファンとして、漫画の主人公・アスカには、気持ちに正直に行動して欲しいと話した。

飛鳥と入香は、彼女の部屋へ行く。そこはまさに“乙女チック”は部屋だった。入香は幼い頃に両親が離婚し、以降、祖父が大切に育てられたのだと話す。入香と飛鳥は、一緒にクレープを作る。入香はそんな飛鳥に感激した。途中、浄美が部屋へやってくるが、入香の協力でなんとか“オトメン”であるとバレずに済む。

2人が入香の部屋にいるとき、隣の部屋に泥棒が…。飛鳥は泥棒を捕まえる。泥棒との乱闘でぬいぐるみが壊れてしまった。飛鳥は得意な裁縫で縫いぐるみを繕いながら、自分が“オトメン”であることを浄美に隠していることを入香に喋ってしまう。

その次の日、飛鳥はリョウに声をかけられる。「日曜日に会いたい」と言うのだが、飛鳥は断った。入香と約束していたのだ。そんな2人の会話を聞いていた充太は、ガマンの上に成立する幸せはないと思う」と、ミラからもらったアドバイスの言葉を飛鳥に伝えるのだった。

充太の言葉を考えながら歩いていると、目の前に入香が。入香はフィアンセになることに決めたという。飛鳥は「好きな人がいるから婚約はできない」と断るが、その言葉を聞いた入香は「オトメンであることを浄美に話しちゃうかも」と言い出す…。

「本当はオトメンだってこと、言っちゃうかも。ママにしられたらダメだめなんだよね。入香、ほしくなっちゃったんです。オトメンの飛鳥さん…」。

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キャスト
正宗飛鳥 / 岡田将生(おかだまさき)
銀百合学園2年A組の男の子。
9月6日生まれの乙女座で血液型はA型。
正宗インターナショナルの御曹司である。
柔道初段、空手2段の有段者であり、
剣道では全国制覇を果たしている成績優秀な剣道部主将。
もちろん学校内でもモテモテで「男の中の男」と女の子の間で評判の美男子。
しかし、そんな飛鳥には誰にも言えない秘密があった!
実は飛鳥の趣味は料理や裁縫。
苦手なものは暗闇、ヘビ、カエル、怪談。
好きな色と言えばブルーよりピンクを選ぶ“女の子っぽい男子”通称「オトメン」なのである。
都塚りょうと出会い恋をしてしまったことで、乙女心が燃え上がる。
都塚りょう / 夏帆(かほ)
銀百合学園高校にやって来た転校生の女の子で、
飛鳥が一目惚れするほどの超美少女(天然)。
血液型はO型。
正義感の強い真面目な性格で、その可愛らしい容姿とは裏腹に趣味思考はかなり男性的。
カツアゲをしていた不良に挑みかかっていった所を飛鳥に助けられた。
父親に鍛えられた武術の腕前は、猛獣と格闘できるほどらしい。(特技はハイキック)
男らしさと乙女らしさを兼ね備えた飛鳥をすごい人だとリスペクト。
飛鳥を守ってあげたいと思う気持ちが、果たして恋愛感情に変わるのか…?
多武峰一 / 木村了(きむらりょう)
飛鳥のライバルで、金原学園の2年生。
昔は剣道をやっていて、かなりの腕前だったようだ。
ある出来事から不良とつるむようになった。
意外な特技があるという…。
有明大和 / 瀬戸康史(せとこうじ)
銀百合学園1年で、飛鳥の後輩。
飛鳥のことを先生と呼び慕う。
女の子に見間違えるほど可愛らしい容姿で、キラキラしている。
本人はそれがコンプレックスらしい。
橘充太 / 佐野和真(さのかずま)
銀百合学園2年A組で飛鳥のクラスメイト。
女癖の悪いプレイボーイとして有名。
実は幸花ジュエルというペンネームの、売れっ子漫画家である。
飛鳥とりょうをモデルに「らぶちっく」という少女マンガを描いている。
もちろん本人たちには内緒。
マンガのため、何かと2人に付きまとう。
花沢夢子 / 柳原可奈子(やなぎはらかなこ)
銀百合学園2年A組、飛鳥の担任教師。
ハイテンションでおしゃべりな、教師らしくない教師。
常に生徒たちの言動にツッコミを入れる。
かなりの頻度で携帯電話で話し中。実は…?
城之内ミラ / 鶴見辰吾(つるみしんご)
少女マンガ界での有名人。
実は武道家だった。
数年前「俺は、本当は女になりたかったんだ―!」
と言いニューハーフになった飛鳥の父・正宗主水乃介がこの人。
正宗浄美 / 山本未來(やまもとみらい)
飛鳥に、『男の子は男の子らしく』と言い続けている母親。
財閥・正宗インターナショナルの総帥で、銀百合学園の理事長を務める。

都塚猛 / 高田延彦(たかだのぶひこ)
りょうの父で、警官。
警視庁武術師範である。
りょうを厳しく育てた。
チャラチャラ・なよなよ男は大嫌い。
警察剣道大会で10年連続優勝という経歴の持ち主。
やがて銀百合学園剣道部コーチに。
黒川樹虎 / 市川知宏(いちかわともひろ)
銀百合学園2年A組。華道部である。
自称・花の伝道師と言ったりする、ミステリアスな雰囲気の持ち主。
学園内に「秘密の花園」がある。
話している時に、度々花言葉を添える。
小針田雅 / 桐谷美玲(きりたにみれい)
銀百合学園3年。
ずばり、お嬢様である。
成績優秀な万能タイプ。
男は誰でも自分が好きだと思いこんでいる。
飛鳥に接近の予感!?

橘久利子 / 武井咲(たけいえみ)
銀百合学園1年で、充太の妹。
しっかり者である。
幸花ジュエルのマネージャー的存在。


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