｢ありえへん∞世界｣は好評なのに冷遇される関ジャニ∞の悲しいワケ!

数あるジャニーズユニットの中でも､"お笑い系"アイドルとして異色の存在感を放つ関ジャニ∞｡
メンバー全員が関西圏出身ということもあり､雄弁なトークと笑いに対する貪欲さにおいては他の先輩ユニットにも引けを取らない彼らだが､テレビの世界ではどうもパッとしない｡

関ジャニ∞の全国ネット系レギュラー番組といえば､2010年4月から新たにスタートしたテレビ朝日系『冒険JAPAN! 関ジャニ∞MAP』と､同じく4月からスタートした『密室謎解きバラエティー脱出ゲームDERO!』｡

『冒険JAPAN! 関ジャニ∞MAP』は初の全国ネットでの冠番組でありながら､放送時間帯は午前9:30～とあまりよろしくはない｡
『脱出ゲームDERO!』』はオードリー･田村亮と交代制で､実質3週に1回程しか出演していないので､冠番組とは言い難い｡

また､関西ローカルでは関西テレビ『関ジャニ∞のジャニ勉』を､そして村上信五･安田章大･丸山隆平の3人はテレビ東京系で『ありえへん∞世界』を冠番組として抱えている｡

こうして見ると､ゴールデンタイムの冠番組こそ無いものの実はバラエティーでも精力的に活動しており､業界内評価も非常に高いという｡『東京スポーツ』が報じている｡

｢意外ですが、多くのテレビ関係者がポストSMAPは『関ジャニ∞』だと信じているんですよ。嵐ではないんです｣(キー局関係者)
確かに冠番組数では嵐にも負けず劣らずの関ジャニ∞｡だが､CDの売上では嵐がダントツで抜きん出ている｡それでも多くのテレビマンが関ジャニ∞に期待を寄せるのは何故か｡

その理由こそ､『ありえへん∞世界』の高評価にある｡
番組内容は､日本全国に存在する"ありえない現象"を面白おかしく調査するもので､バラエティー関係者の間では非常に注目されているのだとか｡

事実､各局の同番組のコンセプトをパクった番組が続出｡
日本テレビでは､"世界中の不可思議現象を解明する"をコンセプトにした『不可思議探偵団』が今年4月よりスタート｡
TBSでは､同じく4月より"世界の笑える情報をプレゼン"する『世界笑える!ジャーナル』を放送中｡

そしてフジテレビに至っては､｢ホンネの殿堂!!ありえへん大賞｣と題し､
｢ありえない程ヘンな食べ物･ありえない人･ありえない店などの情報をお待ちしています｣(ホンネの殿堂公式HP)
とほぼ丸パクリの企画を立てている｡

ここまで注目されながら､彼らがイマイチ事務所からプッシュされないのには､いわゆる"オトナの事情"が絡んでいるようだ｡
｢いまジャニースﾞにとって、一番プッシュすべきは嵐｡嵐よりも目立つグループは、正直困るんです。
だから、テレビ局が関ジャニ∞の出演オファーをしても許可されない場合が多いと聞いています｣(前出のキー局関係者:同)

オファーはあるのに事務所の都合で強制的に断りを入れられてしまうのだから､本人達はさぞかし鬱憤が溜まっているだろう｡

ジャニーズ事務所では､年功序列が厳しく､若手が先輩を抜いて上位に立つのにはかなりの時間と労力を要する｡
現在では押しも押されぬトップアイドルとなった嵐もブレイクし始めた頃は何かとSMAPと比較され､トップの座には立てなかった｡

関ジャニ∞にとっては､嵐が超えなければならない高い壁ということになる｡
2002年12月のグループ結成から7年､ようやく全国ネットでの露出も増えてきた｡
同世代間の下克上はいつ起こるのか､今後も関ジャニ∞に期待していきたい｡

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