ありふれた奇跡
[第6話]
02/12放送

この日、藤本(陣内孝則)の部屋に加奈(仲間由紀恵)と翔太(加瀬亮)が集まった。加奈が誘いをかけたのだ。
そこで翔太は藤本が、スナック「妙」で加奈に手を出そうとしたことを知る。藤本は翔太に自分を殴るように言うが、加奈は「手も届かなかった」と言い、藤本に「ひきずらないように」とお願いした。

加奈は「ここで“自殺をしようとした理由”を話すから藤本に立ち会ってほしい」と頼み、過去に、つきあった男の子どもを妊娠したうえで中絶した経験があり、予後が悪くて、子どもを産めなくなったことを告白する。それで死のうとしたことも…。加奈は話を終えると「翔太の返事は藤本から聞く」「ゆっくりと考えてから答えをほしい」と言い残し一人で部屋を出る。

藤本は翔太に「ゆっくり時間をおいて考えろ」と助言するが、翔太は「自分から話す」と言い残し、そのまま中城家に向かった。翔太の気持ちは決まっていたのだ。

ところが、加奈はまだ帰っていなかった。以前、道案内をした静江(八千草薫)が玄関に出てきて、翔太を歓迎し家へ招き入れる。
加奈と翔太が順調に付き合っていることを知ると、静江は「ひ孫が見られる日が楽しみ」と楽しそうに話し出した。加奈の気持ちを考えた翔太は「自分は子どもを作る気はありません」とキッパリと答えてしまう。そこへ加奈が帰宅。家に翔太がいることを知った加奈は、一旦、家の外へと逃げ出し、追いかけてきた翔太に「もっとしっかりと考えてほしい!」と言い、追い返してしまう。

静江は「子どもを作る気はない」と言われたことで、翔太に不信感を覚え、加奈の父親・朋也(岸部一徳)にその事を話した。

それから、加奈と翔太はメールでのやりとりをするなかで、徐々に気持ちが穏やかになってくる。ところが翔太が静江に「子どもなんかいらない」と言ったことが、2人を取り巻く周囲で大騒動となる。

朋也(岸部一徳)が翔太のいない間に家を訪ねてきたのだ。かみ合わないやり取りのなかで、ついに、朋也が「うちの子はやらない!」と言ってしまった。それを聞いた重夫(風間杜夫)と四郎(井川比佐志)も「こっちこそお断りだ!」とカッとなって口にしてしまう・・・。


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キャスト
中城加奈 / 仲間由紀恵(なかまゆきえ)
業務用厨房機器を販売する会社に務めている女性。
販売すると言っても一台一台売って回るわけではなく、業界関係者を正体して、大量の調理ができる機器を使用してクッキングライブにてプレゼンテーションをするのが彼女の仕事だ。
常に笑顔で明るい毎日を過ごしているように見える彼女だが、実は誰にも言えない秘密の過去を抱えているのであった。
そんな彼女がある日、駅で自殺しようとしている男を止めたことがきっかけで、彼女の秘密が徐々に紐解かれようとしていた。
田崎翔太 / 加瀬亮(かせりょう)
建物の外壁塗装の仕上げを行う左官職人と呼ばれる仕事をしている男。祖父の四郎の下で工事現場などを渡り歩く毎日を送っている。
この男も誰にも言えない心に大きな傷を抱えていた。
そんな彼があることをきっかけに、同じような境遇の加奈と出会い、
人生に大きな変化が現れるのであった。
中城桂 / 戸田恵子(とだけいこ)
加奈の母で、普段は自宅の一室にて人形教室を開いて生徒を集めている。
展示会もよく開催しており、常に展示会に向けての準備に追われているといった感じである。
社交的の当たり障りのない性格だが、姑の静江には何かと気を使わされている。
最近は加奈の様子がおかしいことに気がついてきていたものの、
その理由に全く検討がついていないといった様子である。
中城朋也 / 岸部一徳(きしべいっとく)
加奈の父でごくごく普通のどこにでもいるサラリーマンといったところ。
性格ももちろん穏やかで人と争うことを好まない平和主義者である。
そのためこれと言って説明する特徴もない。
中城静江 / 八千草薫(やちぐさかおる)
加奈の祖母で加奈たちと一緒に暮らしている。
年齢が年齢なだけに自身の老いは感じているものの、常に行動的で楽観的で老後を楽しんでいる女性といえる。
加奈とは友人のように仲がよい。
そんな静江だが、実は加奈の知らないところで翔太と知り合っていたのである。
果たしてこれは偶然なのか。
田崎重夫 / 風間杜夫(かざまもりお)
翔太の父で家業の左官業を継がずに市の関東水道局に勤務している。
5年前に妻と別れて以来、翔太は田崎家で男に囲まれて育ってきた。
そんなある日、出て行った妻が突然重夫の目の前に現れた…。
藤本誠 / 陣内孝則(じんないたかのり)
加奈と翔太が出会うきっかけを作った男。
きっかけと言っても決していいものではなく、自殺しようとしていたこの男を2人が引き止めたのであった。
しかし、誠は2人に対し自殺なんてこれっぽっちも考えてなかったと否定。
自殺は考えていなかったが、どうやらこの男にも誰にも言えない秘密の過去がありそうだ。
神戸幸作 / 松重豊(まつしげゆたか)
左官職人として働く男で、普段は翔太の先輩として指導をしている。
現在は北海道に家族を残し、単身で東京へ出稼ぎに来ている単身赴任。
人と交流を持つことをあまり得意とせず、毎日黙々と仕事をしている江戸の職人気質を持つ男である。

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