ありふれた奇跡
[第7話]
02/19放送

翔太(加瀬亮)が「子どもはいらない」と言ったことを律子(キムラ緑子)が知っていた。そこで翔太は重夫(風間杜夫)を問いただすと、加奈(仲間由紀恵)・朋也(岸部一徳)が田崎家を訪ねてきたことを知る。それも2人の結婚を反対しているというのだ。

加奈はメールで翔太の家を朋也が訪ねたことを知り、困惑する。加奈は翔太にあらためて「結婚はしない」と言い切った。

そんなある日、翔太はスーツ姿で中城家を訪れる。静江(八千草薫)と話をするためだ。ところが、家には朋也や桂(戸田恵子)もいる。歓迎されていないのはすぐに翔太にも伝わった。

翔太は「加奈さんとの結婚は、今のところない」と言う。さらに「子供がいらないと言ったのは本心ではなかった」と加えた。それを聞いた朋也は「そんなに簡単に発言を撤回するな!」と激高する。

その夜、帰宅した加奈の部屋に桂と静江がやってくる。桂は翔太が家に来たこと、翔太との会話などを打ち明ける。そして自分も翔太との結婚には反対だと意思表示した。それを聞いた加奈は自室にいた朋也に向かって、「裏でコソコソしないで! わたしは結婚なんかしない!」と激怒する。

一方、藤本(陣内孝則)は里親・養子縁組の資料を入手していた…。

それから何日か過ぎたある日、静江と四郎(井川比佐志)は喫茶店で会っていた。四郎は翔太と加奈の話を切り出し、「2人の仲をとりもってほしい」とお願いするが、静江に「孫はやれません!」とキッパリ言われてしまう…。

そんなある日、「妙」では加奈と誠が会っていた。誠は加奈にビニールの手さげ袋を手渡し、「こんな選択肢もあるんじゃないか?」と言われる。誠が帰った後、加奈が袋を開けて中をみると、そこには「里親・養子縁組」のパンフレットが入っていた…。

加奈が会社に行っている間に、静江は加奈の部屋を片付けて「里親・養子縁組」のパンフレットを見つけてしまった。慌ててパンフレットを桂に見せる静江。2人は、翔太が子どものできない体だと誤解をしてしまう。


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キャスト
中城加奈 / 仲間由紀恵(なかまゆきえ)
業務用厨房機器を販売する会社に務めている女性。
販売すると言っても一台一台売って回るわけではなく、業界関係者を正体して、大量の調理ができる機器を使用してクッキングライブにてプレゼンテーションをするのが彼女の仕事だ。
常に笑顔で明るい毎日を過ごしているように見える彼女だが、実は誰にも言えない秘密の過去を抱えているのであった。
そんな彼女がある日、駅で自殺しようとしている男を止めたことがきっかけで、彼女の秘密が徐々に紐解かれようとしていた。
田崎翔太 / 加瀬亮(かせりょう)
建物の外壁塗装の仕上げを行う左官職人と呼ばれる仕事をしている男。祖父の四郎の下で工事現場などを渡り歩く毎日を送っている。
この男も誰にも言えない心に大きな傷を抱えていた。
そんな彼があることをきっかけに、同じような境遇の加奈と出会い、
人生に大きな変化が現れるのであった。
中城桂 / 戸田恵子(とだけいこ)
加奈の母で、普段は自宅の一室にて人形教室を開いて生徒を集めている。
展示会もよく開催しており、常に展示会に向けての準備に追われているといった感じである。
社交的の当たり障りのない性格だが、姑の静江には何かと気を使わされている。
最近は加奈の様子がおかしいことに気がついてきていたものの、
その理由に全く検討がついていないといった様子である。
中城朋也 / 岸部一徳(きしべいっとく)
加奈の父でごくごく普通のどこにでもいるサラリーマンといったところ。
性格ももちろん穏やかで人と争うことを好まない平和主義者である。
そのためこれと言って説明する特徴もない。
中城静江 / 八千草薫(やちぐさかおる)
加奈の祖母で加奈たちと一緒に暮らしている。
年齢が年齢なだけに自身の老いは感じているものの、常に行動的で楽観的で老後を楽しんでいる女性といえる。
加奈とは友人のように仲がよい。
そんな静江だが、実は加奈の知らないところで翔太と知り合っていたのである。
果たしてこれは偶然なのか。
田崎重夫 / 風間杜夫(かざまもりお)
翔太の父で家業の左官業を継がずに市の関東水道局に勤務している。
5年前に妻と別れて以来、翔太は田崎家で男に囲まれて育ってきた。
そんなある日、出て行った妻が突然重夫の目の前に現れた…。
藤本誠 / 陣内孝則(じんないたかのり)
加奈と翔太が出会うきっかけを作った男。
きっかけと言っても決していいものではなく、自殺しようとしていたこの男を2人が引き止めたのであった。
しかし、誠は2人に対し自殺なんてこれっぽっちも考えてなかったと否定。
自殺は考えていなかったが、どうやらこの男にも誰にも言えない秘密の過去がありそうだ。
神戸幸作 / 松重豊(まつしげゆたか)
左官職人として働く男で、普段は翔太の先輩として指導をしている。
現在は北海道に家族を残し、単身で東京へ出稼ぎに来ている単身赴任。
人と交流を持つことをあまり得意とせず、毎日黙々と仕事をしている江戸の職人気質を持つ男である。

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